「古着屋開業」を目指すあなたの塾です!アメリカ、タイで古着・雑貨買い付けの全て(アメリカでの運転や輸入、インボイス、ディーラー交渉術、危機管理、融資の受け方、テナント契約、内装外装の節約術、格安什器、まで)じっくり学んで開業できます!気になった方は下記フォームより無料のメールマガジンをプレゼント!
★ 直接海外で仕入れる輸入ビジネス(古着屋、雑貨屋、家具屋、アクセサリー屋、並行輸入など)の始め方講座のマインドセット 買い付け編です!
海外買い付けに行く前にまず考えるべきこと
今回は海外仕入れに行くに当たって絶対にしておかなければならない準備についてのレクチャーです。店舗販売をメインに考えている方向けの方法ですが、ネット販売やフリマなどで販売される方も参考にしてください。
予算
あなたは海外から直接輸入のユニークなセレクトが人気の古着屋さんだとします。ある程度のお金を持って海外に買い付けに行きます。例えば、初日に行ったフリマで第二次世界大戦中の作られたビンテージのスカジャン(スーベニアジャケット)を多数見つけました。
どれもサイズはバッチリ日本人サイズです。コンディションも悪くない。でも値段が一着につき400ドル前後、日本円では4万円強!しかし、どれも日本に持って帰ると8万~10万の値段払ってでも買ってくれるマニアの人はいそうです。
奇跡的に10着見つけました。10着全部買ったら40万円強。今回の買い付けの予算は120万円。初日でいきなり3分の1を使ってしまうが、こんなチャンスもうないかもしれない、、、。
あなたならどうしますか?
いいサイズでコンディションのいいビンテージのスカジャンは見つけるのがかなり困難です。東京の超有名ショップに数十枚単位で並んでいることはありますが、かなりのコネと実績とお金が必要です。
でも個人が経営のショップで、10枚もいいコンディションのスカジャンが一気に入荷するなんてまずありません。よっぽどお金を積むなら可能性はありますが、、。
ここであなたは考えます。仮に10着全部買って持って帰るとする。そのうちの3着は即売れだろう。でも高価な買い物だし、残りが全部売れてしまうのには1年ぐらいかかるかもしれない。
だからと言ってすぐ売れそうな3着だけを仕入れると、多分すぐに売れてしまって、現金は入ってくるけど店の看板商品として飾っておく品が無くなってしまう。古着屋にとって看板商品になるビンテージというのは文字通り「看板」になるからなぁ。
でもこんなチャンスはもうないかもしれない。全部買っておこうか、いや、半分の5着にしとこうか?、、、やばい、他のバイヤーがこっちにやってきた!早く決断しないと!
、、、と、こういう状況はフリマではよくあります。ビンテージのスカジャンを10着もいいコンディションで、しかも仕入れて利益の出せる値段で見つけられることは聞いたことがない状況ですが、Tシャツ、シューズ、バッグ、アウターなどゆるモノを見つけた際に起こりうる事態です。
この様な時はどう対処したらいいのでしょうか?
はっきり言うと「正解」はありません。が、考え方の「方程式」はあります。
120万の予算を組んでいても日本にお金をまだ残しているのなら、現地でキャッシングするか、フリマ以外の買い物を全てカードで支払えばスカジャンに40万円使っても十分な買い付けができます。でもトータルの予算は160万を超えてしまいますよね。
日本に帰って、今回は上手く仕入れたスカジャンもほとんど売れて他の商品も好調な売り上げだったとします。でも、予算を決めていったのに、偶然いいモノが手に入ったからと言って大幅に予算を上回る買い付けをするのは危険です。
今後ミスして売れない商品を仕入れてしまった時に、売り上げは少ない上に在庫が残り、海外で余分にカード払いやキャッシングした支払いがやってくるからです。
買い付けのスキルをアップさせるのは、「失敗」を繰り返すことでしか上げることはできません。すべての商品を売りつくすというのはほぼ無理なので、必ず毎回売れ残りの商品が出てきます。
その「失敗」を教訓に回数を重ねる度に売れ残る商品が少なくなってきます。身銭を切って学ぶというのは自分でも驚くほどの効果があります。
バイヤーとしてのスキルが上がって、まず間違いなく売ることができるという確信があるときのみ、ラッキーな場面で予算を上回る買い付けをしてもいいと言えます。
しかし、初心者ならまずは絶対に予算をオーバーさせないことです!買い付けの予算は自分の店の家賃や光熱費などと計算して、無理のない数字を出しているはずです。海外のフリマなどの買い付けは基本的に現金のやりとりで行います。
現金のやり取りを続けている限り、いきなり廃業はありません。海外に行く際は絶対にクレジットカードは必要ですが、それに頼った買い付け(日本に帰ってからの売り上げでカードの支払を期待する)になってしまうと不測の事態で簡単に廃業に追い込まれてしまいます。
ボクの経験で言うと、当時ロスアンゼルスのローズボウルという有名なビンテージとアンティークのフリマで出会った先輩バイヤーたちは口をそろえて、
「見つけた時が買い時だよ。今度いつ出会えるか分からないんだから。手持ちがないんならカードでお金下してきなよ!」
という人ばかりでした。その時は買い付けを長年やってきた人の助言だと思って、お金よりいい商品との出会いの方に重きをおくのがいいのかな、と思っていました。
しかし、今思うとその先輩たちは結局お店を閉めてしまっている人ばかりです。理由はみんな「コレクター気質」だったということもあります。
特に古着屋さんをやっている人はほとんどコレクター気質の人で、仕事でもプライベートでも何かしらコレクションをしていて、気に入った品物は何があっても誰にも売らない!とか言っていました笑。
あとはビンテージやアンティークなどの価値のある商品に絶対の信頼があって、いい商品さえもっていればいつでも現金化できると信じていました。
しかし、時代は変わっていくので今日1万円で売れたものが半年後どうなっているのか誰にも分からないですもんね。逆に知らないうちに値段が上がっているものなんかもあるので、このビジネスは面白いんですが、、、。
なので、いくら「好き」でやっているビジネスでも「ビジネス」である、ということを常に意識して、早い回転で回る商品というものを意識して買い付けていかないと、継続していかれないんですね。
特にコレクター気質の古着屋さんがよく言う言葉に「ビンテージブームのころは、、、。」とか「今年古着のブームが来るらしいよ!だいたい10年おきぐらいに来てるからそろそろ、、、。」と言う人が多かった気がします笑。
テーマ
海外買い付けに行くと、日本で見たことのないかわいい商品にたくさん出会います。値段も安く、利益を十分に出せる値段であることが多いです。
しかし、「かわいい」とか「かっこいい」からといって気に入ったもの全てを仕入れているとあなたのお店は何屋さんか分からなくなります。
たまにあえてカオス状態にして何屋か分からなくしているSHOPもありますが、あれは「何があるか分からないドキドキ」をコンセプトに売っているので、きちんとしたテーマに沿って営業しているのです。
しかし、お店のテーマがブレてしまうと、お店の「格」が下がって見られます。うどん専門店って書いてあるのに「中華そば始めました」って書いてあるようなもんです。なんかテンション下がりますよね。
あなたのお店のテーマを理解して、そのテーマに沿った商品を期待してお客さんはあなたのお店を訪れます。
テーマをきちんと守るということは、あなたのお店のブランドを作っていくという作業なのです。
なのでいくらかわいい商品を見つけたとしても、こっそりネットで売るのはアリですが(でもネットショップでやっている場合はテーマに沿うべき)、買わない勇気を持ってください。
ポーション
お店を経営するにあたって、最も大切なものは「商品」です。商品がなければどうしようもありません。商品を陳列する際に、どのアイテムをどのぐらいの割合にするのかということでも売り上げは変わってきます。
古着屋であれば、帽子から靴やバッグまで幅広いバリエーションが好ましいとされています。
なぜなら洋服を買う時というのは、ジャケットだけ買うよりもジャケットに会うスカートとブーツの様にセットで買い物できる方が楽しい買い物になりますし、お店にも特になります。セット売りが期待できる時は幅広い方がいいです。
雑貨などでも一貫性のあるデザインで揃えておくことでセットで買ってくれる可能性が高くなります。雑貨好きはお部屋をお洒落にしている人が多いので、揃える楽しみを演出できたほうがいいですよね。
しかし、モノによっては大胆に偏った商品構成で成功しているお店もあります。唯一無二という感じですよね。それにはオーナーの情熱と深い知識が不可欠です。
一つのアイテムを多く仕入れることで、あなたのお店の「売り」をつくることができます。例えば、「卓上ランプならココ!」と言わせるような感じです。
「売り」ができると固定客がつきやすいですが、仕入れルートが確率していないと一つのアイテムの品ぞろえをずっと確保するのは困難になってきます。
単一アイテムを大量に仕入れたいのなら、ebayなどで出品されている商品から売り手にコンタクトを取って買い付けの際に訪れてみるといいでしょう。
古着屋さんを例に挙げてみると、同じように頭の先からつま先までのアイテムを取り扱っていたとしても、A店は商品の3分の1がシューズであったり、B店はアクセサリーや帽子などの小物のコーナーがすごく充実していたり、とポーションによってお客さんの認識を変えることができます。
商品数は少ないけど、厳選された一級品の古着をセレクトしてある、なども「売り」になります。
なので買い付けで、どの商品をどれだけ仕入れるか、どのアイテムのポーションを多くして「売り」を作るか、というのを買い付け前に考えておくことが重要です。
行き先
買い付けに行くとき、自分の欲しいものがどこにあるのかということもリサーチしておく必要があります。一番初めは外しが少ないロサンゼルスをおススメします。
週末ごとに大きなフリマがあり、スリフトストアも多く、アンティークショップも多いので、ディーラーを見つけやすいこともあって商品を集められないということが少ないためです。
その分、仕入れ価格はちょっと高めですが、リスクが少ないし日本人も多いのでおススメです。
古着屋や雑貨で話をすると、ロサンゼルスやサンフランシスコなどの都会はデザインのいいレギュラー商品(ビンテージじゃない最近まで売られていた商品)が多いイメージがあります。
逆に内陸の田舎に行くと、土臭い(いい意味で)ビンテージがひょこっと見つかるイメージです。
ニューヨークなどは最新のデザインのものとブランドのついた商品が見つかります。
タイなどのアジアでもアメリカ古着や雑貨を仕入れるルートがあるんですが、その時はタイトなサイズが集められていたり、リメイクしてあったりするので、新品感覚で仕入れることができます。
仕入れ場所については後のブログでかなり詳しくお話したいと思います。買いに行く場所によって商品の傾向が違う、というのを覚えといてください。だんだんと自分のお店に合った土地やディーラー、フリマなどが分かってきます。
この様に、予算、テーマ、ポーション、行き先というのはあなたのお店の買い付けの出来、お店のイメージ、売り上げ、などかなり重要な部分を左右します。買い付け自体は本当に楽しいことですが、いつも緊張感を持ってビジネスの視点で臨むよう努めなければなりません。
~ Newest Blogs ~
持ってますか?アメリカ買い付け時の必需品パート2
続きを読む
用意してますか?アメリカ買い付けの必需品パート1
続きを読む
買い付けダイジェスト!(後編)ではありません。古着屋redwoodブログ
続きを読む
買い付けダイジェスト!(前編)古着屋redwoodブログ。
続きを読む
雑貨屋redwood。古着屋redwoodブログ
続きを読む
店長。古着屋redwoodのブログ。
続きを読む
両頭グラインダーNHT-150改コバ磨き専用機。古着屋redwoodのブログ。
続きを読む
反対色。古着屋redwoodのブログ。
続きを読む
KFC。古着屋redwoodのブログ。
続きを読む
オダさん。古着屋redwoodのブログ。
続きを読む
久しぶりの「寒っ!」古着屋redwoodのブログ。
続きを読む
アメブロに引越してきました♪古着屋redwoodのブログ。
続きを読む
年末年始の営業日時のお知らせ♪古着屋redwoodのブログ。
続きを読む
古着のベール買いが危険な理由!初心者が手を出すと痛い目に!
続きを読む
2020年9月のローズボウル開催について
続きを読む