テナント物件契約で知らないと損しちゃうこと!?Part3古着屋開業

QUESTION

テナント物件を契約時に、あらかじめ知っておかないと無駄な経費を使ってしまうことってありますか?

SnapwireSnapsによるPixabayからの画像

ANSWER

たくさんあります!知ってるのと知らないのとでは最終的に数十万円も経費が変わってきます!

 

・スケルトンと居抜き

「普通建物賃貸借契約書」と「定期建物賃貸借契約書」 

「原状復帰」←今回のブログはこれについて

・不動産仲介業者の指定する工事業者に依頼してはいけない

・職人とは工務店を通さず直接交渉すべし

・使用できる電器量をチェック

・敷金・礼金

・「設備」と「残置」

・店舗保険

などです。

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テナントを借りよう!古着屋開業で知らないと損する契約時の注意点!

現状復帰

賃貸契約書には「原状復帰」について書いてあります。あなたが物件を出ていくときには「あなたが借りた時の状態に戻して」出て行ってくださいね、というものです。

もっと言うなら、「元の状態に戻してなかったら敷金からその分引かせていただきます。それでも足りないようなら追加分を請求しますからね!」というものです。

ボクの場合、最初の店でテナントを借りていた時は、後先のことは何も考えてなかったので笑、天井を走るパイプを全て真っ赤に塗ったり、分厚いコンクリートの壁に穴を開けたりけっこうやりたい放題してましたが、家主のおばあさんとかなり良好な関係にあったので、ざっくりとした「原状復帰」だけでオッケーをもらって敷金も全額返ってきました。

しかし、次の店舗では家主さんは頑固一徹で人の意見を聞かない感じの人でした。ボクがテナントを借りる際に「完全なスケルトン」にするので、今あるトイレを潰して本当に何もない状態にしてから貸す!と言って聞きませんでした。

トイレを潰されると新しいトイレを作るのに何十万もかかってしまいます。トイレが無いわけにはいかないので、、。ボクは大家さんに連絡してトイレを潰さないように頼みましたが、なぜか全く話は聞き入れられませんでした。

取り壊す日程も決まったので、もう一度管轄の不動産屋さんにもお願いに行って、「出ていくときに自費でトイレを潰してきれいに片づける旨を書いた書面」をわざわざ作って、一緒に大家さんを説得してもらいました。

そのテナントでは8年間お店を経営していました。トイレは退去するギリギリまで取り壊す算段をしていたのですが、その8年間の間に高齢だった大家さんは亡くなってしまい、跡を継いだ大家さんの奥さんは「できればトイレは残しておいてほしい。」と言ってくれたので、トイレは結局取り壊すことなく物件を後にしました。

原状復帰に関してはいろいろな考えかたがあります。借りている間の経年劣化汚れなどは大家さん側に原状復帰の義務があるにも関わらず、請求される場合も少なくないと聞きます。資金繰りの苦しい閉店時にどれだけ敷金が返ってくるのか、は大変大きな問題となります。

オープン時はテンションが上がって、内装もいろいろ試したくなります。でも必ず「現状復帰」ということは念頭に置いて施工するようにしましょう。

 

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