古着のベール買いが危険な理由!初心者が手を出すと痛い目に!

 

最近古着ビジネス関連の検索ワードで目立つようになってきた「ベール買い」についてお話したいと思います。

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参照 https://twitter.com/bangkokfactory/status/881106880906407936/photo/1

ベールとは

「ベール」、普通の生活をしているとなかなか聞くことの少ない言葉ですよね。古着業界における「ベール」とは、圧縮梱包した状態で売買される古着などの塊の事をいいます。

この古着の塊を買う事を「ベール買い」と言います。

「ベール」の作り方は卸業者によって様々ですが、基本的に「中身」は卸業者任せになります。しかしその分かなり割安で古着を仕入れることができるのも「ベール買い」のメリットでもあります。

ほぼグラムいくらで買う事ができるため、オープン時など短期間で大量の商品が必要な人などは仕入れの選択肢として考えるかもしれません。

ベール買いの落とし穴

このように激安で大量の古着を仕入れることのできる「ベール買い」ですが「古着1着当たりのコストが安い」という点と「中身が卸業者任せである」という点に大きな落とし穴があります。

※ 業者側が1点づつピックした後にそれを圧縮してベールにするサービスもありますが今回お話するのはいわゆる何が入っているのか開けてみてのお楽しみ状態の「ベール」のお話です。

コストの考え方

例えば「ベール買い」で1,000着仕入れて30万円だったとします。(※理解しやすい為の仮定の価格設定です)その場合、仕入れた古着1着の下代(仕入れた値段)は300円ということになりますよね。そんなに悪くない価格の様に見えます。しかし、1着300円というのは仕入れた「全て」の古着が1,000着全て「商品」として成立している場合のみです。

Steve BuissinneによるPixabayからの画像

「商品」として成立している、とは「売れる商品」であるかどうかということです。ベールの中身の半分が「売り物にならない状態」だった場合は、1着の価格は実質倍の600円ということになります。仮にそれが全て売れたとしても、仕入れた古着の半分、500着が在庫として残ります。

更にベールの中身が3分の1しか「売り物にならない状態」だった場合は、1着の価格は実質3倍の900円ということになります。仮にその3分の1が全て売れたとしても670着ほどが在庫として残ります。

普段から古着屋さんの店頭でしか古着を見たことがない人は想像しにくいかもしれませんが、古着屋さんに並んでいる古着というのは、どんなにダサく見えたとしても何百着の中から競争に勝ち抜いた一着なんです。それほど「売れる商品」が入っている可能性は低いと思ったほうがいいです。

勿論卸業者によって内容は変わってきます。もっと言えばその業者との取引量信頼関係などによってもベールの内容は全く変わってきます。大きな金額で取引している古着業者にいい商品が行って、小規模業者には残り物が送られるという構図です。

良心的なベールを作ってくれる卸業者もあるとは思いますが、それを見つけるまでに無駄なお金と時間を費やしてしまいます。僕の経験ではベールで半分も「売れる商品」が入っていることはありえないと思っています。

これが赤ぎ塾が「ベール買い」を新規に古着屋を目指す方におススメしない理由です。人が集めて送ってくる商品を自分の店に並べて売っても楽しくないですしね。

 

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