
QUESTION
日本人はどのように現代のファッションにたどりついたのですか?
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ANSWER
時代ごとに紹介していきますね。今回は1970年代~1980年代はじめです。
日本人が洋服のファッションを取り入れて独自のカルチャーが構築されてからまだ40年ほどしか経っていません。でもその40年間で日本はファッション大国と呼ばれるようにまで成長してきました。
組織や体制に反抗することで生まれたグローバルなファッション
1970年代は、学生運動やヒッピームーブメント、パンクなど、組織や体制に疑問を抱き、反抗する「若者たち」が、「自由と平和」を求めて立ち上がった時代でした。アートや音楽、ファッション、ライフスタイルなど、全てにおいて影響するグローバルなムーブメントが生まれました。
ヒッピー
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パンク
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まずは70年代後半の日本独自のムーブメント
社会に立ち向かうムーブメントから初めて「若者」中心のファッションが生まれたのは1970年代、既存の概念を覆したスタイルは新しい時代の象徴でした。
ハマトラ(1970年代後半に神戸で生まれた「ニュートラ」(海外の高級ブランドを取り入れたとらトラディショナルスタイル)に対抗して、横浜を中心にカジュアルダウンしたスタイル。横ハマ・トラディショナルの略)
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ポロシャツとベストやカーディガン、タータンチェックの巻きスカート、ハイソックス、パンプスが当時の基本。フェリス女学院大学に通う女子大生のファッションがイメージソースだったようで、トラッドにスポーツアイテムを会わせたりして今見てもお洒落ですね。個人的にはちょっと髪の毛が重すぎる感はありますが、みんなが「聖子ちゃん」だった時代ですから。
プレッピー(1970年代に流行した、アイビールックを基にしたアメリカの大学生をイメージとするスタイル)
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アメリカの大学生のライフスタイルに強い影響を受けていた。髪を七三分けにし、ボタンダウンシャツ、三つボタンのブレザー(ワッペン付きなど)、コットンパンツ、ローファーが定番。
短い裾の丈が個性的ですね。みんなローファー履いてますね。
ん?今思ったけど、ウチの高校がブレザーにローファーだったのは、プレッピー世代の校長の趣味だったんだろうか、、、。笑
パンクやヒッピーのような世界的な反体制カルチャーから始まったファッションは80年代に近づくにつれ、日本独自のスタイルに移り変わっていきます。この時代が「ジャパニーズファッション」と呼ばれる独自のファッションが産声を上げた時代でもあります。