「古着屋開業」を目指すあなたの塾です!アメリカ、タイで古着・雑貨買い付けの全て(アメリカでの運転や輸入、インボイス、ディーラー交渉術、危機管理、融資の受け方、テナント契約、内装外装の節約術、格安什器、まで)じっくり学んで開業できます!気になった方は下記フォームより無料のメールマガジンをプレゼント!
こんにちは!赤ぎ塾の信田です♪
★ 直接海外で仕入れる輸入ビジネス(古着屋、雑貨屋、家具屋、アクセサリー屋、並行輸入など)の始め方講座の車移動で買い付け編です!
アメリカ買い付け中に出会った危険な体験談!
アメリカなど海外での買い付けでは少しの気の緩みでトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。トラブルを回避するにはトラブル回避のノウハウをしっかりと勉強し、実践していくことです。
今回はボク自身や、ボクの知人バイヤーが実際に体験したことをお話します。こういうこともある、ということを知っておくことであなたの買い付けを安全に行うお手伝いができたらと思います。なかなか聞けないバイヤーの生の声です。
下のリンクは赤ぎ塾のトラブル回避に役立つブログです、合わせてご利用ください♪
「海外初心者でも見分けられる!アメリカ、治安の悪い所、良い所!」
「必読!海外仕入れ中の危機管理。命に係わる心構えと実践方法!」
「必見!アメリカの治安の悪い場所の歩き方!態度、心構え、対処法!」
ロサンゼルス近郊にて
これはボクが実際に体験したお話です。なんか怪談チックな始まりですが、この体験の最中、ボクは「死」の危険を感じました。結果的には何の被害もありませんでしたが、本当に怖かったです。
ボクがロサンゼルス郊外のCanoga Park 当たりだったと記憶しているのですが、ある個人経営のスリフトに入りました。きれいで新しい店を仮に100とした場合、この店は45~50といった感じでした。
店内にはラテン系で口ひげを生やしたおじさん店主とボクだけ。
ボクは店に入ると店主に「Hi.」と挨拶して店内を物色していました。すると店主がスペイン語なまりの英語で「日本人?何か探してるの?」と聞いてきたので、「日本で古着や雑貨のお店をやっていて、古い物を探しています。」と答えました。
すると店主は、「古い物はバックヤードのストックルームに入れてあるんだ。見るかい?」と誘ってきました。
奥の方に扉が見えました。その辺は灯りが付いていないこともあってか,少し嫌な感じはしましたが、おじさんが明るい感じの人だったので付いていくことにしました。
今まで何回かこのようなシチュエーションに出会ってるので、バックヤードがどんな感じなのかはだいだい想像ができました。
しかし、その暗い扉の向こうにはボクがまったく予想だにしない光景が広がっていました。
「ガチャッ。」
ドアが開きました。そこは外だと思っていたら広く明るい部屋でした。開いた瞬間に大勢の人の話し声が聞こえました。
そこにはビリヤード台が2台、小さなバーカウンターがあり、そのとなりの壁にはダーツがありました。映画に出てくるバーのような空間です。
ざっと10~12人ぐらいの若いメキシコ人達がそこでビリヤードやダーツをしたり、ソファーで休んでいたりしています。ボクが入っていったことで、全員の目がボクに向けられています。
メキシコの人はだいたい彫りが深いが深くて目の上の骨がグッと出ています。真顔でこっちを見るとにらんでいるようにしか見えません。その目はボクの動きを追ってきています。
おじさんはまったく応じることなくその部屋を抜けてさらに奥へと進んでいきました。次にガラスのドアがあってそこから中庭に出られるようでした。ストックルーム、というか別棟だったので倉庫ですね、は中庭の先に見えました。
ドアを抜けて中庭に出ると、そこは袋小路になっていて外に出るにはもう一度店内に戻らなければならない、とすぐに分かりました。
その時でした。後ろのドアが開いて先ほどの12人がぞろぞろと出てきました。12人は軽くボクを囲むように並んで、無表情で(ボクにはにらんでいるように見える)ボクをずっと見ていました。
「やられた!」これはかなりやばい状況になった、、、。店のおやじ、、、ダマしたな、、、。
前に倉庫があっておじさんがドアの鍵をガチャガチャやっていて、横と後ろは12人の若いメキシコ人。
ボクはとりあえずビビっているのを見せまいと、目にグッと力を入れました。まだ、何も攻撃はしてきません。おじさんが倉庫の鍵を開けて、「ゆっくり見ていいよ。」的なことを言いました。
ボクは中で商品を物色するふりをしながら、どうやればこの状況から抜け出すことができるか考えていました。多分この物色が終わったら、あの人数を武器にお金を取られたり暴力を振るわれたり、最悪殺されたりするかもしれない、、、。
すごい恐怖でした。倉庫の窓から見た感じでは、ビリヤードの部屋から外に出るガラスドアは開いたままになっています。店内からビリヤード部屋に続くドアは閉まってはいるけど、鍵はかけてない、と。
12人の壁を超えることができたら、ダッシュで店内を抜け道路まで出られるはず。さすがに道路は人通りがあるので、道路まで出たら生きて帰れる可能性は高いだろう。
今思うとなんでこんなことを思いついたのかと思います。12人の隙をつくには全員を驚かす必要がある。12人のうち誰かを押しのけないとドアまではたどり着けない。一番小さくて弱そうなのを押しのけたところで、すぐに他の奴らにつかまってしまうだろう、、、。
じゃあもう一番大きくて強そうなやつをいきなり殴って、みんながひるんだところを全速力で逃げよう、、、。でもこれが失敗したらたぶん命はないかも、、、。
と考えながら、物色するふりをしていたら目の前に1970年代製のミッキーマウスの電話が見えました。そのころウチの店では2万円ぐらいで売れていたものです。
たくさん商品はありましたが、どちらかと言えばビクトリア朝っぽいデザインのモノが多かったので、そのミッキーの電話しか買うことのできるものはないと判断しました。
おじさんもずっとボクがピックするのを外で待っていました。ボクはミッキーを見せて「ハウマッチ?」と聞きました。おじさんは50ドルと言いました。
とにかく1秒でもその場を離れたかったので、50ドル出そうかと思いましたが、ビビッてないところを見せとかな、と思って「40ドルにならん?」と値切ってみました。
あっさりと「オッケー」と言われて、おつり袋がレジにあるからと言ってレジがある店の方へと戻っていきました。ボクが12人の間を通る時も12人の目はずっとボクから離れませんでした。
ボクがガラスドアのを開けてビリヤード部屋に入ると12人もぞろぞろと後を追ってきました。一体何なんや!?そのままボクはミッキーの電話を持ったまま店へと歩いていきました。
12人はビリヤード部屋から追ってくることはなく、まただらだらとそこでビリヤードなどを始めました。
ボクはとりあえずお金を払って、動揺していたのでなぜか「袋はいいです。」って言って裸でミッキーの電話を抱えて店をでました。
そこでやっと深呼吸できました、、、。
これが、アメリカ買い付けを16年やってきて一番怖かったことです。アメリカというとドラッグやギャングや拳銃、みたいなイメージがあると思いますが、16年間で警察以外の銃をボクは見たことがありません。
危ない、と言われる地域に入らなければそこまで危なくはない、ということです。
12人の若いメキシカンは平日の昼間から何をしていたのか、なぜ無言でボクについてきたのかは分かりませんが、襲われなくてホンマに良かったです。
友人の話シカゴ編
現在も古着と雑貨のお店をやっている同業者のお話です。シカゴはお皿のように深い生地の分厚いピザでも有名ですが、治安が悪いのでも有名な街です。
シカゴには、この辺には絶対に近づくなと言われる地域があります。入ってはいけない、というよりは通るだけでもダメと言われるほどの地域です。
彼は治安が悪いのは知っていましたが、スリフトが閉まる時間なども考え、その地域を真っすぐに通り抜けたら近道になる、と判断しました。
通り過ぎるだけだったらまぁ大丈夫だろう、と思ったんですね。
しかし、その地域に入ってしばらく経ったときでした。空はだんだんと薄暗くなってきています。信号が赤になったので、車を停車させるとふいに人影が走ってきて助手席のドアを開けようとしました!
しかし鍵がかかっていたのであきらめたのか今度はボンネットの方へと回ってきました。気が付くと後ろにも2つの人影があります。
人影は車を持って揺らし始めました。友人は恐怖で、真っ青になっていましたが、ガラスを破られたらすべてが終わってしまうと思い、車を急発進させて前の人を轢く勢いでフルスロットルで前進しました。
前の人影はとっさによけて人を轢いてしまうことはなかったそうですが、ものすごく怖かったと後に話してくれました。
やっぱり危ないといわれる場所に入ったらいけないということですね。
超危険
最後にお話しするのは、ボクよりも古着屋経験が10年以上ある先輩の経験です。その先輩はアメリカに住んでいたこともあり、レアなモノを探してかなり危ない地域まで行ってビンテージなどを見つけてくるのをネタにしているようなところがありました。
あるとき、その先輩が買い付けをして次の場所に移動する際に夜になってしまって、どうしてもかなり治安が悪いといわれているその街で一夜を明かさなければならなくなりました。
アメリカではよくあることですが、次の街まで300キロとか400キロの間、山か砂漠しかない、みたいなことがあります。
ちなみに、どの州のどの辺か、というのももちろん聞きましたが、数年前に聞いた話なのと、話の内容があまりにも印象的すぎたのでイマイチ記憶がありません。すいません。でもなんせかなり危険だと有名な場所だったと思います。
先輩は、今までに泊まったことのないほどのボロいモーテルが1件だけあったので、仕方なくそこで泊ることにしました。部屋の鍵を渡されて部屋に入ってみると鍵がかかっていません。むしろドアノブが壊れていて少しドアが開いていたようです。
部屋の中から鍵をかけようとしてもかからず、ドアも閉めても半開きの状態に戻ってしまうほどでした。
1日中買い付けで回ったのでヘトヘトだったので、部屋を代えてもらいにはいかず、バスマットを無理やりドアの下に詰めて何とか閉じた状態にしたのでした。
夜になり先輩がベッドで横になっていると、隣の部屋のアメリカ人が口論を始めたのが聞こえました。アメリカ人は声が大きいので、モーテルに泊っていると口論しているのはたまに聞こえることがあります。
段々と口論の声が大きくなり、モノを蹴ったりしているような音まで聞こえてくるようになりました。
その時です。叫び声のような声が上がったかと思うと、
「パンッ!、、、パンッ!」と銃声が鳴り響きました。隣の部屋だったのですごい音だったそうです。
先輩はとっさにベッドの横に降りて、音を立てないように横たわっていたそうです。隣の部屋は銃声以来静まり返っています。先輩の部屋はカーテンも破れていて外から中をのぞくことが簡単にできるほどだったそうです。
しかもドアは壊れていてバスマットでかろうじて閉じてるだけ、、、。軽く蹴ったら開く状態です。先輩は恐怖でベッドの横でシーツを被って微動だにせず時が過ぎるのを待っていました。
1時間ぐらい経った時に遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきて、だんだん大きくなってきたかと思うと、先輩が泊っているモーテルで止まりました。
しばらくすると先輩の部屋がノックされて、見ると警官が立っていました。先輩は隣の部屋の口論のこと銃声が2回したことを話しました。
警察が来たことですこしホッとしたことで、さらにさっきの銃声を思い出してしまい怖くなった先輩は、まだ早朝2時ぐらいだったにもかかわらずチェックアウトしてその場を立ち去ったそうです、、、。
この話を聞いた後の買い付けはやっぱりすこし怖くて、モーテルのドアをしっかりチェックするようになりました。やっぱり危険地域に行くのも危ないですが、危険地域で一夜を過ごすなんて無茶苦茶です。
アメリカには「危険な地域」があります。それは足を踏み入れると自分の身に危険が及んでくるレベルです。日本で生活しているとそういうことは少ないですよね。海外も安全な地域は日本とさほど変わりませ。
しかし海外買い付け中は「危険な地域」が存在する場所にあなたは立っているんだ、という「自覚」を絶えず持って行動するようにしてくださいね。
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